p68’s blog

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キーボードの話 その2:レトロキーボード編

Table of Contents

  1. 本日のお題目と結論
  2. レトロキーボードのおすすめポイント
  3. レトロキーボードの注意点
  4. 今でも使えるレトロキーボード
    1. Apple Keyboard (ADB)
    2. IBM Space Saver Keyboard
  5. おわりに

本日のお題目と結論

タッチタイピングができるようになってからキーボードのスイッチや、レイアウトに色々とこだわるようになってきました。もっと指に馴染むキーボード、うち間違えを少なく快適に打てるキーボードがあるんじゃないかと探求が始まります。そんな結構買ったキーボードの中で今回は20年以上ものの気に入っているものを厳選して2つ紹介します。今回は レトロキーボード の回です。

ウィスキーのように20年ものだからといって、キーボードに年代を重ねても価値があるとは思えませんが、昔のキーボードは頑丈につくられているので、一生壊れないんじゃないかって感じだし、どちらも中古市場で取引されているので、望めばまだ購入可能だと思います。

「キーボード沼」なんて言葉があって、こだわってくると色々なキーボードを購入していると思いますが、新作ってそれほど多くなく、人によっては買い尽くしているんじゃないかと思います。そんあときにもし レトロキーボード に興味あったら、新たなキーボード沼の開拓すべき1つの方向になるのではないかと思います。

レトロキーボードのおすすめポイント

  • インターフェースの垣根が低くなった。前回の書き込みで現在はUSB接続になっていることを説明しましたが、変換アダプタさえあれば古いMac/Windowsのキーボードでも双方で使用することができる。

  • とにかく安価。AT, PS/2, ADBなどはすでにLegacyインターフェースと呼ばれ最近のマシンにはそのまま接続できないので、値段が驚くほど安い。逆に変換アダプターを使えば接続できるので知っている人には多くの商品から選べるのでメリットが大きい。

  • レトロキーボードはちょっと?と思われるかたもいるかもしれませんが、古いキーボードはキーキャップが外せたりするので掃除をすることができます。かつ焼けに関してもYouTubeで色々な方がためしていますが、一度洗剤を使って洗ったりするとすこぶるキレイになるので、抵抗感を減らすこともできます。

レトロキーボードの注意点

個人的にはキータッチが良ければどうでも良い部分が大きいが、総じてキータッチが良いとされているものは うるさい というのがあります。これは家庭、会社生活をする上では非常に重要なファクタでノイズは人をイラつかせるので取り立てて注意が必要。いくら本人が気持ちよくキーボードで入力していてもタイプ音というのは耳障りなので良好な関係を継続させたいのなら、自分の気持ちよさよりも、メンブレン式のキーボードなどを受け入れたほうが幸せになれると思います。また静電容量無接点方式の静音タイプ(HHKB, Realforce)などは相当静かになっているので、回り道をせずにこれらのキーボードを購入してしまっても良い。 逆に現在はコロナ禍で家で作業されている方も多いと思う。そんな人には昼間は思いっきりカチャカチャとキー入力してみるのもいいんじゃないかと思う。キータッチの良いものは圧倒的にミスタイプが減り、肩こりなどの疲れも低減できるので、メリットも大きい。いまはUSB、Bluetooth接続が一般的なので複数キーボードを接続しても問題ない。

今でも使えるレトロキーボード

Apple Keyboard (ADB)

f:id:p68:20210713015539j:plain Macintosh SE/30あたりのコンパクトMacでの標準キーボード。インターフェースはADB。価格はたしか2万円だかだったような。もっと高かったかも。かなり流通していたので細かく仕様が違うかもしれませんが、使っているものはMade in USAでALPSスイッチ(ピンク)がついたもの。CAPS Lockは機械式だがControlキーはAの左にあるので、キーの入れ替えも必要なく無改造で現在でも使える。ALPSスイッチはストロークのブレがなくストーンとキーが入る。音も心地良い音で文章を打っているときは最高に気持ち良い。個人的にはタッチ感は静電容量無接点方式のスイッチ(静音なし、静音あり)より気持ちが良い。左下のアップルマークもレインボーなのでデザインも良いです。 キー配列も好みで以下になっています。

  • Control Keyが[A]の左にある。基本的にはカーソルの移動などはControlとのコンビネーションで入力するのでここにないと死活問題。
  • ESCが[1]の左にある。EmacsではMetaキーとして使うので便利。vi使いはここじゃないと困る人多いはず。
  • ReturnがJISキーボードのように逆L字になっているので、適当に打っても打てる。

残念なところとして、キーボードのポッチがFJではなくDKにポッチがある。なんか昔の記事ではアップルの考えとしては人差し指はタッチタイピングでそれぞれ2列担当することになるのでいつも頻度高く使っている。したがって途中にホームポジションを確認する場合はDKにポッチがあったほうが理にかなっているっていうようなものを読んで、「ほうほう、なるほどなるほど、アップル様の仰せの通り」としばらく頑張って使っていたが、その頃会社では汎用機、SunMicrosystems、DOS/Vなんかを触るようになっていてどうしてもMacだけ違和感が払拭できなかったので、キートップを外して隣と取り替えてFJの位置にポッチが来るようにしている。これでタッチタイピングも問題なし。

個人的な好みでテンキーレスのキーボードが好きだが、これにはテンキーが付いている。これのテンキーレスが出てたら最高なのに。。。

たぶん、これのテンキーレスを狙った商品がMatias Mini Tactile Pro Keyboard for Macとかになって、スイッチもALPS互換となっているが、店頭で触った感じではイマイチ同じに感じられなかったので購入までは至らなかった。キーキャップのプラスティック厚が薄いからか、ベースが薄くて音が響いてしまっているのかわからない。タッチ感は奥が深い。

現在は変換アダプタ(ADB to USB)を使用してMacBookProに接続して昼間用のキーボードとして使っている。

IBM Space Saver Keyboard

f:id:p68:20210713015609j:plain 名前とは裏腹に全然スペースがセービングされてないキーボードだが、テンキー付きの物に比べれば小さくなっている。バックリンクスプリング式のキーが採用されていて、今にはないキータッチ。それぞれのキーにスプリングが入っていて、キーを押すことによりスプリングが折り曲がって入力になる。この折り曲がるまでが絶妙なタイミングになっていてくせになる。音はとにかくケタマシイのでオフィスで使うことはできないが、場所さえ許せばタイピングが楽しいキーボード。キーキャップがカバーの上にかぶさっていてなんだかパーツが多くて贅沢な作り。なんでも水をこぼしても中の排出溝を通って流れるようになっていると聞いて確かに排出口などが設けられているので試して見たい気もするが、やっぱり壊れると悲しいので試したことはない。 問題はないけど考慮すべき点としてはWindowsキーが普及する前のキーボードなので、スペースの横にはALT、Ctrlしかない。あと大事な点がPC起動時にはNUMLOCK ONの状態で起動されるがこれはBIOSのせいかのかどうかはよくわからない。なのでパスワード入力前に一度NUMLOCKを解除してから入力する必要がある。

ちなみに写真のキーボードは1994年製でIBMのロゴが入ったLexmark社製(IBMからプリンタ、キーボード関連が分社化された会社)。

現在は変換アダプタ(PS/2 to USB)を使用して、Windowsで昼間用のキーボードとして使っている。

おわりに

今回はお気に入りのレトロキーボードを2種類紹介しました。どちらのキーボードも作りがしっかりとしているので、中古品で入手してもよっぽど前オーナーが変な使い方をしてなければ今でも十分使えるものだと思います。またALPSスイッチ、バックリンクスプリング式スイッチ、どちらも現在主流の静電容量無接点方式、Cherry製スイッチなどとも一味違う押し心地なので、キーボード沼にハマった人には新しい選択肢になるかもしれません。是非店頭で中古品などに出会うことがあったら試してみてください。