p68’s blog

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紆余曲折でThinkPad X240の中古を注文

Table of Contents

  1. 本日のお題目と結論
  2. Chromebookの調査
  3. Dell Studio 1555にUbuntuのインストール
  4. Macでのemacs
    1. フォントの設定
    2. 日本語の切り替え
    3. 日本語の入力
  5. MacにVirtualboxインストールしてUbuntu
  6. いろいろやってみて
  7. まとめ

本日のお題目と結論

前回、Macbook Proを買おうかAirを買おうか考えていました。持ち運びを考えるとAir一択なのですが、外部DualDisplayのことを考えるとちょっと躊躇しています。

Display Link対応アダプタを使ったりすればできるのは知っていますが、昔DisplayLinkで相性が悪かったこともあり、保留にしました。

では、持ち運び時になにをしているか改めて考えてみると、Webブラウザとテキスト入力ぐらいしかありませんでした。ほとんどはWebブラウジングができれば問題なさそうです。あとテキスト入力ができれば良いとはいえ、昔から使っている emacs である必要があります。そんなわけでChromebookで十分じゃんということで検討していたのですが、行き着いた先がThinkPad X240の中古品になったので、そのあたりの話をまとめてみます。

Chromebookの調査

Webブラウザが使えて、emacsが使えるっていうので一番最初に考えたのがChromebookでした。魅力的なのは低価格のモデルがあってバッテリーがかなり持つモデルがあること。セキュリティのアップデートも5年以上サポートしているのも魅力的です。

最近は小学校でもパソコンを使って授業するようで息子も学校から支給されたChromebookを使っています。細かい設定などはいらないのでWindowsよりも扱いが簡単そうです。

で、いろいろと調べていくと、Chromebookが普及しだした当初は海外からそのまま輸入されたモデルだったようですが、普及しだすにつれ日本語キーボードの機種のみになっているようで現状英語キーボードのモデルを購入するには、ちょっと割高なモデルを購入するか海外から輸入というのが一般的のようです。

あと、情報がちょっと少ない印象です。使っている方は当然いていろいろと記事が書かれていますがキーの設定なんかはChrome OS側の設定が優先されるようなので、ちょっと設定ではどうしようもない部分もありそうです。そんなわけでじゃあemacsの情報が一番あるのはどこだ?と改めて調べてみるとやっぱりLinuxが一番でディストリビューションUbuntuが良さそうでした。

Dell Studio 1555にUbuntuのインストール

家に使わなくなったWindowsノートと余っているSSDがあったのでHDDと入れ替えてみました。USBスティックにUbuntuを入れて、Bootドライブの順番を変えればUbuntuは立ち上がります。あとはメニュからSSDにインストールを選べば終了です。

インストール後のノートPCはCore2duoだかの10年以上前のノートにもかかわらずサクサク動いて良い感じです。emacsはオプションでのインストールになりますが、これも問題なく動きました。

ここでわかったことはかなり古いノートPCでも自分の使うWebやら、emacs程度の処理であればなんにも問題ないということ。Ubuntuはメジャーな環境なのでemacsの情報も非常に豊富で、困ったことは簡単に解決できそうなところもいいですね。

Macでのemacs

Macは主にWebみたりExcelでちょっとしたまとめごとしたり、動画をちょっと作ってみたりなので、長文の文章なんかを入れる機会ってすくなかったです。

というのものemacsって昔からsource codeで提供されていて、自分でコンパイルかけたりしないと作れないものっていう風に思い込んでいました。

90年代は日本語も本家ではサポートしていなくて、NEMACというアプリをつかっていましたし、その後Muleになったり、Windowsmeadowを使ったり本流は常にunixで開発されていて、Windowsですら独自に進化していたように思います。なので日本語の設定って敷居が高く感じていました。

いまは日本語を含む多言語対応ってGnu Emacsの本流に取り込まれているんですね。

Macemacsの環境もX11の環境上でemacsを起動していたり、本流から派生したMac版のemacsで存在していることはなんとなく知っていました。ただどうも導入が大変そうだったので導入はしませんでした。

そんな風に思っていたんですが、いまは本流のGnu Emacsが有志の方によってバイナリで提供されていますね。フォントの設定はちょっと敷居が高いですが、これも調べてみるとうまく設定しているかたのinit.el (emacsの設定ファイル)で提供されているので簡単に自分の環境に取り込むことができます。

結構時間をかけて設定したので、かなり自分にあった環境になりました。これは誰かの役に立つかもしれないので、どこかでまとめたい。下記はうまく設定できたところ。

フォントの設定

フォントの設定っていつも鬼門でした。きれいなフォントで英数字半角がきちんと全角の半分になっている。=> Ricty fontの導入。

日本語の切り替え

英語キーボードを使っていて、会社のWindows環境もIMのON/OFFはShift-Spaceで切り替えるようにしている。これ長年探していた機能で、MacだけはCommand-Spaceで切り替えていたりしていたんだけど、[⌘英かな]という素晴らしいソフトのおかげでShift-Spaceが実現できていました。emacsの場合は直接IMのON/OFFができるので[⌘英かな]はemacs offにしておくと使いやすいです。

日本語の入力

Google日本語入力が変換効率が良くて使っています。日本語の切り替えはemacs側からするのですが、M-x起点のコマンドなどはIMをOffにする必要があります。これは先人の方がいろいろと設定を公開していただいているので参考にできます。ただどうしてもMacの場合はSystemで予約されているキーなどがあるので、全部をきれいに設定はできませんでした。IM ON時にEscを押したのにmetaと認識されなかったり地味に細かい差が気になります。

これらを解決するために、emacsから直接コントロールするmozcというpackageが公開されているのですが、これがいろいろやってもどうしてもCompileがうまくいかず設定ができませんでした。このあたりはもうちょっと勉強が必要そうなので諦めました。

MacVirtualboxインストールしてUbuntu

そこでそういえば会社でVirtualbox入れたことを思い出しました。Windows上でVirtualboxをインストールしてその上にCentOSをインストールしました。簡単なプログラムでWindows側からCentOSへのプロセス間通信もできたので、Virtualboxみたいな仮想環境ってすごいなぁと思いました。

そうだ、MacVirtualboxを入れてみて、Ubuntuを入れてみようと思い試してみることにしました。このVirtualboxUbuntuも無料で提供されているので、このあたりの敷居が低いのがいいですね。

あとVirtualboxの良いところはホスト側のOSに影響を与えないので、気に入らなければ削除すれば良いというのが挙げられると思います。

Dual Bootの場合は、設定を間違えるとホスト側のOSが起動しなくなったりするので躊躇しますが、仮想環境の場合はそのディスクイメージを削除すれば終了なので安心ですね。

そんなわけで、Ubuntu上の設定っていうのに移行しました。これは情報がたくさん公開されているので、あまり時間もかけずに設定できました。特にVirtualboxだからという制限は少なかったように思います。VirtualboxのホストOS切り替えのキーを無効にして全画面表示にすれば、あたかももう一台のPCを動かしている感じになります。

emacsの設定もmozcが普通に使えているので日本語入力も快適で、日本語入力中にコマンドを打っても問題ありません。

ということで、ワタシごときが上からコメントで言うことでもないですが、Ubuntuemacsなら欲しい設定がすべてできることがわかりました。

いろいろやってみて

ここまででいろいろわかってきました。

  • 家の古いノートパソコン(でかくて持ち運びは無理)でもUbuntuは快適そう。

  • Macemacsだと日本語の切り替えがむずい。自分には設定しきれない。

  • Ubuntuemacsはうまく設定できそう。

あとUbuntuの環境はちょっと面白そうだったので、もうちょっといろいろと試してみたい。

ということで、Windows PCの中古でUbuntuを動かすのが安くていいんじゃないかと思うようになりました。もちろん新品のほうが良いのですが、気になる新品だとMacbook Airが買えてしまいそうな価格になるのと、まずはUbuntuノートでどの程度使いこなせるのか未知数なところがあるのでまずはお試しです。

そんなわけで中古PCのスペックを考えたのですが、英語キーボードが使えてFHDなら良さそうです。今まで会社で使っていたThinkPadがちょっと重めだけど頑丈というのと、キーボードのタッチがノートの割に使いやすいというのがあります。パーツが豊富に販売されているのであとで部品の交換も安心です。

というので、購入したものが下記のもの。

  • ThinkPad X240 (FHD:1920x1080), Memory 4GB, HDD 500GBというモデルで20000円。

    20000円が一つのラインで、この値段だとちょっとボロくても納得できるし、使えなくても痛手がなく、持ち運びもラフにガンガン使えそうです。英語キーボードはキーボードぐらいは新品がいいなぁということで5000円程度で入手できます。HDDもどうせ家にあるSSDに換装してしまうのでなんでも良いし。

    調子がよかったら、バッテリを新しくして、WIFIも今のWIFI6に換装できるし、おもちゃには良い買い物なんじゃないかと思います。PCは発注済みで受け取りが楽しみです。

まとめ

紆余曲折して、X240の中古を購入というところに落ち着きました。もともと面倒な設定が嫌で家ではMacを使っているのですが、逆に設定でなんでもできるUbuntuにしてどうなることやらと言う感じです。

でも家でのメインのパソコンは相変わらずMacなので、このUbuntuは良いおもちゃになるのではと思っています。