p68’s blog

Apple製品とMazda Roadsterが大好きです

自作キーボード。その1、動機編

本日のお題目と結論

自作キーボードってのを組み立ててみました。といっても自分でPCBA基板の設計からやったりする自作ではなく、自作PCと呼ばれる世界と同様にパーツを買ってきて組み立てるというものです。

結果的には思った以上に満足できるキーボードができました。パーツを買って組み立てて使ってみて感じがわかってきました。以下の方に向いていると思います。

  • 今使っているキーボードはキータッチは良いのだけど配列がちょっと好みではない。
  • 配列はパーフェクトなのだけど、キータッチが好みではない。
  • 色が地味、もっと派手にしたい。
  • キーボード地獄から開放されたい。一発で決めたい。

今回は自作キーボードの動機について書いてみます。

購入までの背景

コロナ禍で在宅勤務になり2年が過ぎました。自宅の作業を快適にしようと色々と替えたものの一つにキーボードがあります。 自作キーボードのを買うまでの気持ちの変化を時系列に書き出すと。。。

リアルフォース

もともと会社はコロナ禍の10年以上前からVPN接続をサポートしていて自宅でも仕事をできる環境が提供されていました。ただ自宅での作業をするぐらいならオフィスに行って作業したいほうなので主に夜中とかのメールの返信などに利用していました。

そんなわけで自宅での作業時間は長くないのでちょっとしたチェックだったらノートパソコン単体で十分ですし、長文のメールなどを書きたいときには在宅勤務用のリアルフォース静音*1を繋げて使っていました。

普段自宅ではMacを使っているので、メカニカルキーボードは気が向いたとき用で通常はApple Wireless Keyboard*2 を使っていました。夜中に使うことが多かったのでキータッチ云々よりも静かに作業したいというのがありました。 Apple Wireless Keyboardは特別に使いやすいというものではありません。たださすが純正品なので接続性は問題ありませんし、配列もMacBookと同じなので操作に違和感もありません。普段はあまり使いませんがボリュームなんかもファンクションキーに割り当てられているので便利ですね。バッテリも内蔵ではなく単3電池2本なので予備のエネループを用意してさえしておけばバッテリの劣化を考えることもなく、電池が切れたら取り替えればよいので安心です。現在のMagic Keyboardが発売されたときにキーストロークが浅くなったので、在庫がなくなる前に予備のApple Wireless Keyboard*3も買ってあるくらいには気に入っています。

以前は選択肢が少なかったMacのキーボード市場もIntel Macが出てUSBがMacに搭載されてからPCのキーボードが普通に使えるようになったので選択肢は大きく増えました。しかしながら気になる部分としてはMacレイアウトのコマンドキーとPCレイアウトのALTキーは場所こそ同じなのですが、位置が若干違います。 Macレイアウトの場合、コマンドキー*4は上段のXの右端と面があるようになっています。一方でPCレイアウトの場合、ALTキーの右端はXの真ん中ぐらいに配置さています。

これがワタシの指の長さだとちょっとだけストレスです。 Macレイアウトの場合は、左手人差し指をFに置いたまま親指で押すことができますが、PCレイアウトの場合はちょっと親指を強く曲げないと届かない感じで通常は人差し指がFからDとの溝に移るぐらいで親指で押すことになります。ちょっとしたところですが、頻度の高いキーなので気になるといえば気になるところです。ただここを気にしてしまうと選択できるキーボードが減ってしまうので、「要は慣れ」の精神で最近はあまり気にならなくなりました。

そんなこともあり、自宅でのMacApple Wireless Keybordを使っていました。

コロナ禍で在宅勤務を始めたころ、まだディスプレイケーブルも買ってなかったので毎日MacのほうのDisplayPortMiniとHDMIを抜いて、会社のPCに接続していました。同時にMacのWireless Keyboardを机の端に寄せて。Realforceをつなぎ直すという感じです。 夕方仕事が終わると、また逆のケーブルの抜差しでMacでプライベートな時間を過ごすという感じです。

このケーブルの抜差しはかなり初期の段階で克服できて、2台のディスプレイにはそれぞれ2本づつのHDMIケーブルを接続してDisplay-1/2の切り替えでMacとWindowsPCを切り替えられるようになりました。 USBハブもかってWindowsPC用にはマウス、キーボード、ヘッドセットなどを接続して朝のケーブルの繋げ直すという作業はなくなりました。

Realforceでの作業は会社で使っているキーボードと同じなので作業性の違いがなく快適でした。次第にキーボードを取り替えるという作業も鬱陶しくなり、MacでもRealforceを使うようになりました。Macのほうのキーボードキーアサインは柔軟でOS側でキーボード毎に装飾キーの入れ替えなどができます。*5

色々とキーボードを変えてみる

毎日自宅で作業をしていると家族は会社学校と行くので自宅にはネコと過ごす時間が過ぎていきます。昼間で周りに迷惑をかけるわけではないので、自宅に保管している色々なキーボードを試してみることにしました。 基本的にはカーソルキーなどは使わないほうなので、どのキーボードでも問題ありません。MacのADBキーボードをUSB変換してWindowsで使う場合も特に配列などが気になりませんでした。

特に古いメカニカルキーボードは、ノイズがガチャガチャなるので気に入っていてもなかなか自宅で定常的に使えるものではありません。そんなわけでこの昼間に好きなキーボードで仕事ができるというのは、キーボードのお試し仕放題で改めて好みのキーボードを選別する良い機会になりました。

カニカルが最高と思っていた割には静かなほうが好みかも

周りに迷惑にならない環境ならガチャガチャなるキーボードが最高だと思っていたのですが、意外にも音は大事ではありませんでした。どちらかというとストロークの深さが重要と感じました。 そんなところで行き着いたのがHHKBです。HHKBは初代のキーボードを長く使ったせいかカーソルキーがなくてもFnキーとの組み合わせで使えるので不便は感じませんが使用している環境がWindowsなのでもう少しOS側でカスタマイズができるとUnixのようにほとんどすべての動作をマウスを使うことなくControlキーとのコンビネーションで使えるほうが好みです。 アメリカのドラマでジャックバウアーが活躍するドラマで24がありますが、あのCTU部署で使っているようにキーボードでパッと必要な情報をPopupで表示させて画面をパタパタと切り替えるような環境が理想です。

話は戻って理想とは離れているWindows環境ですが、HHKBはHybrid Type-Sに変えても違和感なく使うことができました。自宅の静かな環境で作業しているとHHKBのキーのチャカチャカ音が気になるようになりました。また持ち運びを考慮しているのかキーボード自体が軽いので机でずれてしまうのも気になりました。

市販品のキーボードでおすすめされているのはRealforceだったり、HHKBだったりします。どちらも静電容量無接点方式でキータッチが良いとされています。またFilcoの茶軸、青軸、黒軸のキーボードもメカニカルキーボードでよくおすすめされています。Realforce,HHKB,Filcoをそれぞれ数枚持っていて、それぞれ気に入っている製品ですが、さらなるお気に入りの1枚にするには、もはやパーツを集めて買うしかないかなぁというところにきたので自作キーボード購入の検討を始めることにしました。

これが動機になり次回に続きます。

まとめ

今回は自作キーボードに興味を持った経緯について書いてみました。 市販品は一通り買って使ってみたので自分の好みはわかっていたつもりですが選定にもまだまだ悩む状態です。 次回は最初の自作キーボードのパーツ選定について書いてみます。

*1:Realforce Tenkey less 静音スイッチ

*2:https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/mh29203/mac

*3:とはいえ、iPad持ち運びようにMagic Keyboardも買ったりしているので浅いから悪いわけではありません

*4:余談ですが、このコマンドキー、昔はアップルマークが書いてあったのでアップルキーと呼ばれていたように思ったのですが、いつのまにかAppleマークがなくなってました。ちょっと調べてみたらもともとはAppleIIと同じADBキーボードが使われていたためにAppleマークがあって、2007年ごろから廃止になったようです。

*5:WindowsPC用のキーボードを繋げた場合にはDefaultでALT keyがWindowsキーWindowsキーがCommandキーになります。Macの一般的な配列はスペースキーの左はCommandキーなので設定の画面から変更することができます。Macはこの接続したキーボード毎に設定を変えることができるのですがWindowsでは未だに実現できていませんね。日本語キーボードのノートPCにUSキーボードを接続したりした場合に、どちらに合わせるのか?それとも変換ソフトを使ってアサインを替えたりと面倒です