ドライブに欠かせないGoogle map
基本的には プライベートのIT関連はApple Ecosystemに頼っているなかで、なかなか純正に移行できないものの一つにGoogle Mapがあります。
もともとの歴史として、iPhone3GSのマップに採用されていたのはGoogle Mapでした。その後にAppleが自社でMapを開発を始めて、iOS6のGoogle -> Appleマップへの切替時には、目的の建物がない。表記が間違っているなどの混乱がありながらも、それなりに切り替えが行われたって感じです。調べたらもう10年も経っていました。
Mapの主導権を握れるといろいろなメリットがあると思います。ユーザが検索をする場所、利用した経路、Mapを起動しているときのリアルタイムの場所。これらビックデータがあればユーザの行動を把握できるのでマーケティングに使えたりとかのメリットがありそうです。今後の自動運転の渋滞緩和にも使えるんじゃないかと思います。
以前、海外出張中の休日に同僚と遊びに行くときは、常にそれぞれのスマホでGoogleMapを設定していました。運転が不慣れ、土地勘がないので誤ってフリーウェイを降りてしまったり、思わぬ渋滞にハマって経路変更をしたりしたので運転していなくても同乗者ががナビの助けをしたりするためです。なので頻繁に複数のスマホの経路を比べていました。そんなときに感じたのが同じ目的地を設定していても、たまにそれぞれのスマホ違う経路が出てきたりしていました。勝手な想像ですがGoogleはナビしている自動車を違う経路に振り分けることで、渋滞を減らしそれぞれの車の到着時刻が短くなるように最適化していたのではないかと。あくまで想像ですが。
そんなことが素人のワタシでも想像できるので、Mapの開発、メンテナンスにかかる投資はそれ以上にユーザからビックデータが得られるということでAppleもGoogleに遅れて参入したのではないかと思っています。
Google/Apple以外にもMapのアプリがありますが、出張、旅行での海外までサポートしているということを考えるとワタシの中では二択です。
そんなわけで、GoogleとAppleのMapを比べてみます。
まずはGoogle Mapが良いと思っているところ。
- 思わぬマニアックな経路で新しい経路を発見できることがある。自宅の近所であっても意外に知らない道というのがあり開拓できるところ。
- 場所のセーブが使いやすい。WebでのMapがサポートされているのでWindows/Macとどちらからでも場所のセーブができる。会社はWindowsなので。
- 到着時刻はかなり正確。時間優先にすると渋滞時には思わぬ経路変更を提案される。通常経路で25Km程度の道のりを渋滞回避のために高速、有料道路利用で50Km以上になったりしたときは、いつもと反対方向にナビされてビビった。お金はかかったが結果は検索時の到着時刻とほぼ変わらない時間で到着。西村京太郎さんのトレインミステリーの自動車版みたいだなと思ったり。そんなことが何度もあったので最近はいくらいつもと経路が違ってもGoogle先生の言われた通りに走るようにしている。
- オフラインマップが可能。普段はあまり必要はないが、2つのケースで必要と思った。一点目。アメリカのデスバレーやヨセミテなどの国立公園などは広大なせいか、かなりの確率で電波が届いていない。電波の届かないところは、一本道みたいなところなので紙の地図があれば、行けると言えば行けるが紙は面倒。二点目。レンタカーを借りた時点でスマホの開通がうまくいかない場合。iPhoneの場合だとキャリアによりAPNプロファイルをインストールしないと使えなかったりする。メールに転送して到着後にインストールとかもできなくはないけど、格安SIMとかだと日本にいるときに開通が確かめられないのでリスクは減らしたい。大手は日本にローミングしてSMSが届いたりするので安心だけど高い。
つぎにApple Mapが良いと思っているところ。
とまとめてみると、AppleのUIが好みにあっていて使いやすいってのはあるけど、実際の地図の機能でいえばGoogleのほうに依存していて、ワタシの現在の使い方ではApple Mapに移行できない。オフライン機能とWindowsから場所のセーブ(編集)機能があって初めてAppleかGoogleかの選択になるかと。
本当はGoogle <-> Appleと双方向に検索結果を渡すことができればユーザはスゴク便利だと思う。場所のセーブなんかも一元化したい。でもやれそうなことなのにやらないのはMapの覇権をバシバシと争っているからなんじゃないかと思う。このあたり仲良くやってもらうことはできないのかしら。