p68’s blog

Apple製品とMazda Roadsterが大好きです

Rakuten Unlimited VII。もう0円じゃない。

本日のお題目と結論

0円の料金設定、やっぱり変わっちゃいましたね。これからは1GB以下は0円という設定がなくなって、3GBまで980円の設定に変わります。

サブ回線に0円だからいいや!と契約していてほとんど使っていなかったのですが、980円基本料金がかかるとなるとちょっと考えなくてはいけないなぁと思い、自分にはなにがあうのか考えてみました。

ハッピーなストーリ

もともと楽天モバイルが他社の変化はどの程度想定していたんでしょうかね? 新しい会社で優秀なブレインも多いと思うので色々とケーススタディは予想していて対抗策なども用意していると思うのですが想定通りに進んでいるのか、ちょっと予想外だったなぁーなんて感想は聞いてみたいです。

今は難しいのかもしれませんが、5年後くらいに落ち着いたところに内輪話として聞けたら楽しいでしょうね。

楽天にとって一番ハッピーなストーリは他社は低価格に参入しないで、楽天モバイルが2980円で通話料無料、データ通信無制限、これだったらそれなりに利益も出ていたんじゃないかと思うのですが、報道によっては加入者がそれほど多くなく、これでも設備投資も解消できないというニュースもみたのでどのあたりに損益分岐点があったのかは興味があります。

個人的にはソフトバンクが3Gに参入したころのDocomo/auよりもちょっと繋がらないけどちょっと安いというところを狙って、変に競争しなかったほうが良かったような気がします。そしたらdocomoはもうちょっと中途半端なプランになったりしませんでしたかね。

とはいえやってしまったものはしょうがない。楽天モバイルの本気が伝わったのか、docomoがahamoを発表。au/Softbankも同じようなプランを出さざるおえなくなりました。auは最後まで本気にならないような気がしていましたが、povo 2.0を出していよいよ本気ですね。結果的には楽天モバイルがいつのまにか、そんな安いキャリアじゃないけど通信品質もそんなに良くないという中途半端なキャリアになっちゃったように思います。 20GB以上ガンガン使うユーザは楽天モバイルが魅力的ですが、楽天モバイルはそれほど美味しくありません。中にはルーター代わりに使って月に100GB以上とか普通に使うようです。

一方20GB以下のユーザが多くなると楽天モバイルは嬉しいんじゃないかと思うんですが、他社も魅力的なプランが出てしまったので、楽天モバイルにとどまる理由ってのも少ないと思います。

予想外じゃないかと思うところ

楽天モバイルの2980円が発表され1年間無料が発表されました。この1年間は楽天にとっては現金が入ってくるのが一年後になるのを意味していて楽天にとってはいまか、いまかと待ちわびた一年だったと思います。その間に楽天にとって予想外だったんじゃないかと思うことをあげてみます。

Docomoのahamo

まさかDocomoが価格で追従してくるとは思わなかったんじゃないでしょうか?あえて無制限にしないで20GBと一般ユーザには必要十分な容量にしておいて、不安に思うユーザに対しても20GB超過しても1Mbpsで通信可能というバックアップつき。

通話料も無料にはしていませんが、5分かけ放題をつけて、だいたいのユーザを満足させるには十分なサービスだと思います。実際長電話するユーザはLINE通話や、iPhone同士ならfacetimeを使うと思うので通話料無料はそれほど魅力的には写りません。

さらに海外でもローミングを可能としていて、Docomoがここまで弱点の少ないプランを出すとは思ってなかったのではないかと。

Dual SIM

Dual SIMってテクニカルにはわかるのですがどのような用途で使うのかイマイチ理解できていません。説明などを読むとプライベートと仕事用でわけるというものなのですが、これ本当にプライベート用と仕事用で分けて使うという要求ってどの程度あるんでしょうか?

昨今スマホも安くなってきて会社で支給するというのも一般的になってきていると思っていて(すくなくともワタシの会社はITが支給しているようです)、情報管理の観点からも会社が積極的に個人のスマホを使わすのはリスクもあるのでこの設定をしている人って少ないと思っています。

どちらかというと、個人で2つを使い分けたい。たとえば子供がいて学校に登録している番号を副番号にして連絡網などの登録に使う。もしくは個人の番号は友人だけと銀行などの大事な連絡用にして、お店などの会員登録など番号が必要なときのステ番号として登録。とかのほうが現実的にあるのかと思います。 要は積極的に自分から電話する機会があるもしくは大事なで連絡に使うか、自分から電話することはほぼないようなものをサポートするためにDualSIMってあるように思います。

楽天モバイルの1年間無料キャンペーンが始まってYoutubeなどで副回線に楽天モバイルを設定するという紹介が多くでるようになりました。これは副回線には極力コストを掛けたくないという心理を満たす投稿なので再生数が上がっていたようです。

興味深いのは多くの記事が無料を全面にだしていた反動からか、今回の1GBまでの無料廃止の記事で一気に楽天モバイルのプランに対してネガティブなコメントが多くなりました。

ということからも、ネガティブなコメントの人の心理としては副回線は望んでいない電話を受けるためのもので、料金なんて支払いたくない!というのが現在のDualSIMの現状のように思います。

プラチナバンドとサポート回線

楽天モバイルは1年の無料期間の間でも通話が不安定な地域にはauのサポート回線を提供してきました。ワタシの場合は今年の1月まで無料期間中だったのですが、その間に楽天回線につながったことが数回しかありませんでした。なのでせっかくの無料期間にも関わらず楽天回線を十分に試すことができませんでした。 これって楽天的には悪手だったんじゃないかと思っています。

ユーザ的にはお試しできる期間にも関わらず回線を使うことがなく、ただau回線の端末が1年間使えただけでおわり、逆に楽天の回線の弱さを実感してしまって継続的に使おうという人を減らしてしまったような気がします。

楽天にしてみてもユーザは獲得できたが無料が終わって契約解除されては本末転倒だったのではないかと。実際にどの程度の人が契約を継続するのかわかりませんが、個人的には都内のヘビーユーザは継続して使用して月に10GBも使わない人にとっては他社に移動するほうが多いように思います。

素人考えだとできるかどうかわかりませんが登録住所が自社回線に切り替わったら一年無料のサービスを始めるとかして、ゆっくりと契約数を伸ばすほうが良かったのではと思っています。ただこのあたり、卵が先かニワトリが先かと同じで、契約者を増やすほうが先なのか、契約者が契約を続けてもらうのがビジネスにとって良いのかは難しいところだと思います。結果はこれから数年後にそれぞれの携帯会社がどうなっているかで判断されていくのかと思います。

Rakuten Linkの仕様変更

世界的にみて日本はiPhoneのシェアが高いのでiPhoneをいかに使いやすくするかを考えたほうが良いかと思うのですが楽天の考えは違うようで自社のRakuten Linkを全面に押し出してきます。正直iPhoneユーザとしてこのアプリを喜んで使う理由は通話料が無料になるということ以外に一切のメリットがないように思います。しかも現在は着信は標準アプリで着信するので無料で折返し電話をしたい場合には、そのまま標準アプリでCallBackせずに、番号を控えてRakuten Linkでかけ直すというようなことが必要になります。

このアプリは使い勝手が悪いかつ音声もあんまりクリアではないので欠点ばっかり目立ってせっかくの通話料無料の良い点をかなりの部分をスポイルしているように感じます。

こうなってもらいたい楽天モバイル

ここまで書いてワタシのサブ回線で契約している楽天モバイルはpovoにしようかと考えています。現状ahamoが品質、料金、サービスともに他社を一歩進んでいると感じているのでメインはahamo、サブは使用時まで料金がかからず着信で使えるpovoが最適に感じています。今後こうなったら楽天モバイルに戻りたいなぁというのを考えてみます。

個人的に一番大事なところは値段よりも使い勝手なのでiPhoneでの標準アプリでの通話料無料を実現してもらいたい。Rakuten Linkは海外に通信業務のパッケージ販売するためのものというのを読んだことがあるのですが、国内でiPhoneは40%強のシェアなので通常アプリに戻して無料通話を実現しても良いのでは。今の仕様はあまりにも使いにくい。

次に料金についてです。米倉涼子さんのCMの「日本の携帯電話は高すぎる」っていうのがありますが、今となっては楽天モバイルは安すぎます。もうちょっと値上げしてもいいのではないかと個人的には思います。足かせになっているのではないかと思うのはデータ通信量無制限としたところです。もう少し現実的な上限を決めてそれよりも使う人は別に料金を払うとかでいいのではないかと個人的には思います。

そんなことを考えて、こうなったらメインをMNPするかも?というワタシのラインは以下になります。 - 標準アプリで通話料無料。無制限。 - 料金は月額2000円。留守電などのiPhoneの機能はフルサポート。 - データ通信量は上限40GB、それ以上は10GB単位で200円。上限は4000円

ahamoが税込み3000円以下を実現しているので、料金的にはそれよりも安い2000円。データ通信量はahamoの倍。ただヘビーユーザはもう少し料金を負担してもいいと思うので最大は倍の4000円で10GB単位の従量課税。

2000円はサブ回線だと高いと感じるのですが、メイン回線で通話料無料があれば十分魅力的に思います。 ちなみにahamoのかけ放題オプションは+1000円。したがって20GBのデータ通信、通話無制限で4000円程度。あまりに安いので価格で対抗するのは難しいですが。。。

まとめ

楽天モバイルの価格が発表されて他社が追従してしまったおかげで、楽天モバイルのほうも儲けが出にくい料金体系になってしまいました。しかし個人的には応援していてここが頑張っていないと過去にあったように3大キャリアの携帯料金が高くなってしまいます。少なくともdocomo楽天を意識していて通品品質が良いところをもちつつ楽天よりも料金は高いが値段の高さを感じさせないうまい料金体系になっているのは楽天の価格があってこそだと思います。 品質の面もプラチナバンドを取得できるのかわかりませんが、本格的に競争に入れるのは5G世代からかもしれません。

とワタシが思う妄想をまとめてみました。